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2025.03.18
機械式駐車場に入庫できる車輌に制限がある理由
機械式駐車場は収容できる車輌サイズに制限があります。
機種や仕様によって項目や数値は異なりますが、全長・全幅・全高・地上最低高・重量などが主な制限です。
機械式駐車場の収容車制限が設けられている理由は、主に以下の3つの観点から説明できます。
1. 安全性の確保
機械式駐車場は、自動で車を格納・取り出すシステムを持つため、適切なサイズ・重量の車輌でなければ安全に作動できません。制限を超えた車輌を駐車すると、以下のようなリスクが発生します。
機械の故障:規定以上の重量の車輌を入庫すると、パレットや搬器、またターンテーブルに過負荷がかかり、故障の原因となる。
事故の危険:規定以上の幅や高さの車輌を入庫すると、駐車区画に収まりきらず、車輌が周囲の構造物に接触したり、最悪の場合には車輌が落下する可能性もある。
パレットや搬器の動作不良:重量オーバーの車輌が載ると、昇降装置が正常に作動しなくなる可能性がある。
2. 機械の適切な動作のため
機械式駐車場は、設計段階で特定のサイズ・重量の車輌に対応するように作られています。
・各駐車スペースの寸法は固定されているため、それを超えるサイズの車は収納できない。
・車輌の幅が広すぎると、左右のガイドレールに干渉し、正常な動作ができなくなる。
・車高が高すぎると、天井や上のパレットに接触する可能性がある。
3. 機械や建物の耐久性維持
駐車場の機械設備や建物自体には耐荷重の限界があるため、それを超えると損傷や劣化が早まります。
機械式駐車場は長期的に運用されることを前提に設計されており、想定外の重量やサイズの車輌を駐車すると、装置の摩耗が進みやすくなったり、建物全体の構造にも影響を及ぼしてしまい、最悪の場合には地盤沈下や建物の傾きなどの問題が発生する可能性も考えられます。
【まとめ】
収容車制限があるのは、安全性の確保、機械の正常な動作、設備や建物の耐久性維持のためです。これらの制限を守ることで、駐車場の長期的な運用が可能になり、利用者にとっても安全・快適な環境が提供されます。
このように、機械式駐車場の収容車制限は順守すべき数値なのですが、マンションの機械式駐車場の多くはバブル期などに設置されたものが多く、収容車制限が現代の主要・人気の車種に適応していないという問題も多くなっています。
その場合、撤去して平面で使用するなどの方法もありますが、こちらのように改修工事によって収容車制限を変更することが出来る機械もあります。
機種、仕様、設置場所や条件によるため全ての機械で可能な対策ではありませんが、動画のように工事を行える機械は少なくありません。「サイズが変われば駐車できる車が増えるのに…」というお悩みがあれば、是非ご相談ください。
機械式駐車場・立体駐車場のフォレストインフィニティ
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