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2025.07.30
機械式駐車場のトラブルを未然に防ぐ!メンテナンス管理のベストプラクティスとは?
■ はじめに
機械式駐車場は便利な設備ですが「故障時に使用できない」「修理に時間がかかる場合がある」といった不安もあります。
こうしたトラブルを未然に防ぐ最大のポイントは、日頃の適切なメンテナンス管理です。本記事では、機械式駐車場を使用、管理する上で実際に役立つベストプラクティス(最善の取り組み例)をご紹介します。
■ 1. 定期点検の重要性
機械式駐車場には多くの可動部品や電気系統があり、それぞれに寿命や劣化があります。定期点検では以下のような項目を重点的に確認します
✓ ワイヤーロープの摩耗・伸び
✓ チェーンやローラーの摩耗
✓ 油圧ユニットのオイル漏れや劣化
✓ 安全装置(センサ類、リミットスイッチ)の作動確認
✓ 制御盤内の電気配線の劣化
異常が出る前に対応することが重要であり、定期的な点検契約を行う事が安定的な稼働の要です。
■ 2. 運用ルールの整備
使用中の誤操作によって思わぬ機械停止が発生することがあります。そこで重要なのは運用方法の周知です。
・ 駐車前に必ず「収容車制限サイズ」を確認する
・ 荷物の積みすぎやルーフキャリア装着車の入庫を禁止する
・ 作動中に絶対に出入りしない、設備内に長時間滞在しない
・ 異音やエラー表示時はメンテナンス会社へ連絡
・ 誤操作時には再操作せず、メンテナンス会社へ連絡
掲示物や説明会などを通じて、利用者に「安全な使い方」を定期的に伝えることが事故防止につながります。
■ 3. トラブル予防の具体例
過去にあった事例と、それに対する予防策を以下に紹介します
パレットが途中で停止:センサの誤作動または電源トラブル →定期点検でのセンサ清掃や電源盤の絶縁チェック
ロープが切れそうと指摘:ワイヤーの過度な摩耗 →交換時期の把握と早期対応
動作中に無理やり鍵を抜こうとした:操作方法の理解不足 →利用者への使用方法の周知徹底、現地の分かりやすい掲示
異音・振動が強い:チェーン・ベアリング劣化 →部品の計画的な交換
■ 4.メンテナンス会社との連携を強化
点検報告書は「読んで終わり」にせず、内容を精査 →劣化箇所や不具合の報告、必要な工事の提案などを見落とさないようにしましょう
複数年の報告書を保管し、経年劣化の傾向を見える化 →年に一度、是正提案書をご提出しています
異常時は「いつ」「どんな操作で」「どうなったか」を詳しく伝える →エラー表示が出た場合は表示内容を控えてお伝えいただくと対応がスムーズです
≪まとめ≫
機械式駐車場を安全に安定して運用するには、メンテナンス会社の定期的な点検と使用される皆さんの正しい運用、そして想定外のトラブルへの備えが不可欠です。
設備の寿命を延ばし、使用上の安心感を高めるためにも、日々のメンテナンス管理を見直してみましょう。
機械式駐車場・立体駐車場のフォレストインフィニティ
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