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【突然の作動停止を防ぐ】機械式駐車場の電子基板の役割と交換工事のめやす

機械式駐車場の操作盤内部には、さまざまな電子部品が組み込まれています。
その中心には「電子基板(制御基板)」があります。日々の入出庫動作を正確に制御する、まさに「駐車装置の頭脳」といえる存在です。
 
■ 電子基板の役割とは?
電子基板は、各センサーやスイッチから送られてくる信号を受け、モーター・搬器・安全装置などに正しい指令を出す制御装置です。

具体的には
・昇降・横行の動作制御
・安全装置(光電センサー・リミットスイッチ)の信号処理
・異常時の停止・警報制御
・利用操作(ボタン入力)の反応処理
など、機械全体の動作をコントロールしています。
 
■ 劣化や不具合のサイン
電子基板は金属端子や半導体で構成されており、経年劣化や環境要因(湿気・熱・ホコリ)で故障することがあります。
 
次のような症状が出たら要注意!
✔ 操作ボタンを押しても反応しない
✔ ランプが点灯したまま動かない
✔ 動作途中で停止する
✔ 異常表示やブザーが頻発する
これらは、基板内部の回路やリレーの不良、ハンダ割れ、部品の劣化による場合が多くあります。
 
■ なぜ交換が必要なのか?
電子基板は消耗品ではありませんが、製造から10年以上経過すると、部品の供給終了や経年劣化により、修理や再製作が困難になる場合が多くなります。
また、一部の古い装置では、基板故障が原因でシステム全体が動かなくなり、装置停止 → 駐車場の全面使用停止となるケースも少なくありません。
そのため、点検時に劣化傾向が確認された場合には予防的な交換、またメーカー供給が終了している場合には、基板の在庫確保ををおすすめしています。
 
■ 電子基板交換工事の内容
交換工事では、既設の制御盤を開け、旧基板を取り外して新基板を設置します。また、基板の交換と同時に、配線やコネクタ類の交換や接点確認を行い、動作試験を実施します。
単に交換するだけではなく、プログラムの再設定や安全回路の再確認が必要となるため、専門知識を持つ技術者による慎重な作業が欠かせません。
 
■ 故障してからでは遅い…検討の目安は?
電子基板のトラブルは、ある日突然起こることが多く、その際は部品調達や修理に時間がかかることが多々あります。
設置や前回の交換から5~10年経過していれば交換目安となりますが、「最近、反応が遅い」「止まることがよくある」といった小さな違和感があったら、年数に関わらず早めにご連絡ください。基板交換は、装置の長期安定稼働に直結するメンテナンスです。
また、基板の在庫を確保しておくことは故障時の機械停止期間を最小限にとどめるためにも、非常に有効な方法です。
 
≪まとめ≫
電子基板は、機械式駐車場の動作を制御する「頭脳」です。
この部品が正常に働いているからこそ、日々の入出庫がスムーズに行えます。
突然の停止や誤作動といったトラブルを防ぐために、基板の交換、在庫確保をご検討ください。何年経っているのか、交換したことがあるのか、今どういう状態なのか、ご不明な点があればまずはお問い合わせください。
 
 


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