立体駐車場・エレベーターのソリューションカンパニー

機械式駐車場のトラブルというと、ワイヤーの破断やモーター不良といった「目に見える不具合」を思い浮かべる方が多いかもしれません。しかし、実はもっと小さな部品の劣化が、全体の稼働に大きな影響を与えることがあります。
 
その代表が 「シーケンサバッテリー」 です。

 
■ シーケンサバッテリーとは？
機械式駐車場の動作は、PLC（Programmable Logic Controller）と呼ばれる制御装置がすべて管理しています。
このPLCが、
・装置の動作順序
・安全装置の信号
・停止・発進などの判断
といった“頭脳”の役割を果たしているのはご存じの方も多いでしょう。
 
そして、そのPLCの記憶の支えとなるのが シーケンサバッテリー（バックアップ電池） です。
 
停電時や電源が落ちた瞬間でも、
・設定
・制御プログラム
を保持し続けるための、まさに“最後の砦”といえる小さな部品です。
 
■ バッテリーが劣化するとどうなる？
「バッテリーぐらいで止まるの？」と思う方もいるかもしれません。
ですが、この小さな劣化が次のようなトラブルを引き起こす可能性があります。
✔ プログラムが消えて機械が動かなくなる
✔ 誤作動や不規則な動作を起こす
✔ 予期せぬ停止 → 復旧に時間がかかる
✔ 現地でプログラムの再書き込みが必要になる場合も
たった1本のバッテリーが、機械式駐車場全体の停止につながることもあるため、軽視できない部品のひとつです。
 
■ 寿命と交換の目安
シーケンサバッテリーの寿命は 約2～5年。
使用環境によって変わりますが、以下のタイミングを目安に交換することをおすすめします。
◎2～3年ごとの予防交換が理想的
◎定期点検時の電圧チェック
◎機種によっては本体に「交換サイン（LED点滅など）」が表示されるものもあります
特に、夏・冬など気温差が大きい時期はバッテリーに負荷がかかりやすく、劣化が進むこともあります。
 
■ トラブルが起きる前に ― 予防交換が最善策
バッテリー交換は 作業時間も短く、費用も比較的軽微。
それでいて、万一の停止や復旧にかかるコストは桁違いです。
 
つまり「小さな交換で、大きなトラブルを防げる」これがシーケンサバッテリーの特徴です。
 
■ 交換時期が分からない場合もご相談ください
「いつ交換したか分からない」「過去の交換記録などがない」というケースは意外と多くあり、現在お使いの設備に搭載されているPLCの種類に応じて
✔ バッテリーの状態
✔ 交換歴
✔ 適切な交換時期のご提案
などの確認やご提案も可能です。
 
≪まとめ≫
たった1本のバッテリーで、駐車場全体の安心が変わる
 
シーケンサバッテリーは小さな部品ですが、その役割は非常に大きいもの。
定期的な点検と予防交換が、機械式駐車場の安全・安定稼働に不可欠です。
 
気になることや不明点など、まずはお気軽にご相談ください。
 

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