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2025.12.12
【冬こそ要注意】見落とされがちな“スプロケット”の点検・交換で安全を守る
冬本番を迎え、機械式駐車場には一年の中でも最も負荷がかかりやすい季節になりました。
寒さで金属部品が収縮したり、気温低下によって潤滑油の性能が低下したりと、駆動系のトラブルが増えるのもこの時期の特徴です。
今回は、その中でもなかなか注目されにくいものの安全を支える重要部品「スプロケット」についてご紹介します。
■ スプロケットってどんな部品?
スプロケットとは、チェーンを動かすための“歯車”のような部品で、パレットを上下に動かす駆動系の中核を担っています。
モーターの回転を確実にチェーンへ伝える重要な役割を持ち、まさに「機械式駐車場の心臓部」の一つと言える存在です。
■ なぜ冬場はスプロケット保全が特に重要なのか?
スプロケットは日々の稼働で摩耗しますが、冬季はそれに加え次のような悪影響が発生しやすくなります。
・寒さにより金属が硬くなり、チェーンとかみ合う歯先への負荷が増加
・潤滑油の粘度変化で摩耗が進みやすくなる
・気温低下による異音の増加、振動の顕在化
こうした影響が積み重なると——
✔ 駐車装置の突然停止
✔ パレットの位置ずれ・傾き
✔ チェーン破断による重大事故
といったリスクに繋がることがあります。
特に老朽化している設備では、見た目では分からない“歯先の摩耗”が冬場に一気に進行するケースもあります。
■ スプロケット交換の目安とは?
定期点検ではスプロケットの摩耗やチェーンの状態を必ず確認しています。
以下の兆候が見られたら、早めの交換をご提案しています。
✔ チェーンのテンション異常(たるみ・異音)
✔ スプロケット歯先の摩耗・変形
✔ 駆動時の振動、異音
10年以上交換していない場合は要注意(冬場は特にリスク増大)
冬はトラブルが表面化しやすいため、普段気にならない小さな摩耗が大きな故障につながることもあります。
■ 故障してからでは遅い?予防交換が冬の安全を守ります
スプロケットが限界を迎えると、故障による装置停止・緊急対応となり、
・安全確認作業
・停止位置による追加対応
・部品手配までの待機日数
などにより、長期停止や高額な対応費が発生しやすくなります。
特に冬季は、積雪や凍結の影響で緊急対応自体に時間がかかることも珍しくありません。
一方、定期点検で摩耗を確認し、計画的に交換しておけば
トラブルを未然に防ぎ、安全性もコストも大きく守ることができます。
■ まとめ
冬の安全は、見えない“歯車”への気配りから
スプロケットは、普段目に見える部品ではありませんが、機械式駐車場の安全稼働を支える大切な存在です。
冬場は負荷が増え、摩耗が一気に表面化しやすい季節でもあります。
当社では、
定期点検での状態確認
緊急対応時の関連部品チェック
劣化兆候に応じた交換提案
など、装置全体に目を配った保全を行っています。
「そういえば一度も交換していないかも…」
そんな方は、冬のトラブルが起きる前に、ぜひ一度スプロケットの状態確認をご検討ください。
安全は、見えないところの小さな努力から生まれます。
冬も安心して駐車場をご利用いただけるよう、しっかりサポートいたします。
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